
寒くなると味覚障害が増加します。
暖房器具を使う機会が増え、室内とともに口の中も乾燥しやすくなり、唾液量が減少します。
唾液に溶ける 味、物質の量も減って味を感じなくなる事が多くなる為です。
味覚障害の陰には、高齢者に多いアルツハイマー型認知症や脳機能障害、糖尿病などの重大な病気が
隠れていることもあり、注意が必要です。
高齢者は加齢とともに塩味などの味覚の感受性が落ちることが知られています。
服用する薬剤の中には、味覚障害や口が渇くなどの副作用を起こすものが多く、さらに味覚障害を直接引き起こすアルツハイマー型認知症などの病気が高齢者に多いことも関連しています。
最近、味覚障害患者の94%に口腔乾燥や舌炎、カンジダ症などの 口腔症状が見られる事がわかり、歯科検診の必要性が高まっています。
味覚障害の自己チェック
一つでも当てはまれば、味覚障害の疑いあり
☆ 食べ物の味が感じられない。
食べ物の味が変わった。
☆ 口の中に食べ物がなくても、常に味がする。
☆ 最近、食欲がなく、食べる量が減った。
☆ 口が渇き、食べ物がパサパサして食べにくい。
☆ 食べ物がうまく噛めない。
対策方法
〇 食べ物をよく噛んで、十分に唾液を出す。
〇 暖房の使用時は部屋の乾燥を防ぐ。
※十分な唾液を出すには、まずしっかりとした咀嚼をすることが大切です。
ポイントは硬い食感と柔らかい食感のものを一緒に食べて複数の硬さによる咀嚼刺激を与えるこ
とが、唾液量を増やし、味覚を取り戻すのに効果があります。
例えば、ドライフルーツなどが混じるグラノーラなどが良いです。