
私達は、呼吸によって生きています。
呼吸は酸素を用いることで効率よくエネルギーを産生します。
しかし、酸素は本来、毒です。酸素によって体は錆びていきます。
大気中の酸素濃度は約21%ですが、もし100%だったらどうでしょうか。
動物実験では、ラットは約3日、サルでもおよそ2週間で死亡します。
毒である酸素を利用しつつ、人類が80歳を超える寿命をもっているのは、活性酸素に対する強力防御機能を備えているからです。
しかし、この抗酸化システムも加齢とともに衰えます。
これが年を取るといろいろな病気が出てくる原因です。
最近の健康志向を反映し、様々なサプリメントの広告を見かけます。
抗酸化物質としては、ビタミンE、ビタミンC、ベータカロチンなど よく知られています。
活性酸素に対する防御機能の低下を抗酸化サプリメントで補おうとする発想は理にかなっていますが、これらの投与による、心筋梗塞など 心臓病への明確な予防効果は確認されていません。
加齢で衰えるとはいえ、人体が持っている抗酸化システムは強大です。
外部からの一時的な抗酸化物質の補充によってサポートできるレベルではないのです。
サプリより食事の見直しにより抗酸化機能の低下を防ぐ
☆ 色彩豊かな野菜を
☆ 色の濃い野菜は抗酸化物質を多く含んでいます
緑色だけでなく、赤ピーマン、ニンジンなど様々な色の野菜を取り入れると良い。
熱を加えると野菜は吸収が良くなります。ただし、熱を加えると変性してしまう成分もあり
ます。
病院では、消化吸収の落ちた高齢者が多い為、温野菜をなるべく出している所が多いです。
生野菜と温野菜をバランスよく取ることが必要です。
