〇 完全栄養食品
卵はタンパク質、脂質、炭水化物、ビタミン、ミネラルの五大栄養素がバランスよく整っている完全栄養食品です。
中でもタンパク質は高齢者の健康を支える強い味方です。
気になるコレステロールですが、血液中のコレステロールの8割は肝臓で作っており、食事由来のコレステロールは2割。それ程 影響は大きくないようです。
また、食事から多く摂ったとしても、その分、肝臓が作り出す量を減らして、コレステロールの全体量を一定に保っています。
ただし、遺伝的に体内のコレステロールをうまくコントロールできない人もいます。
気になる場合は医師に相談してください。
〇 卵に関する疑問
☆白い卵と赤い卵の栄養価の違いは?
どちらも変わりません。殻の色を左右するのは、親鳥の品種です。
卵黄の色の濃淡も栄養価とは無関係です。
☆卵のカラザは取ったほうが良いか?
取らないほうがよいです。カラザはアミノ酸の塊でシアル酸という成分も含まれています。
シアル酸は体内に侵入したウイルスに結合して活性を抑えてくれる為、風邪やインフルエンザの
予防につながります。
〇 卵の鮮度
生卵は冷蔵保存の場合、加熱調理室が前提なら、賞味期限が切れても1カ月はもちますが、
生鮮食品なので なるべく早く食べ切りましょう。
ゆで卵にすると日持ちは4~5日なので、調理したら早めに食べましょう。
〇 卵料理別 腹持ち度(胃での消化時間が長い順番)
①ゆで卵 ②玉子焼き ③生卵 ④半熟卵

〇 鶏肉の健康パワー
鶏肉は豚肉や牛肉と比べて脂肪が少なくヘルシーな食べ物です。
さらに筋肉量を増やしてくれるロイシンや 心を落ち着かせてくれる脳内物質セロトニンの材料
となるトリプトファンなどが含まれ、心身ともに健康へと導いてくれる食材です。
近年 むね肉は、認知症予防の効果が期待されることがわかりました。
むね肉に含まれる物質が 記憶力や脳機能を向上させてくれるのです。
また、抗酸化作用があり 脳疲労の原因となる活性酸素を除去してくれる働きがあります。